リボンのカスタマイズ



リボン For Excel:カスタムリボンの使い方

エクセルはアドインによる機能拡張により、簡単な操作で便利に使えるようになります。リボンのカスタマイズにより機能を強化したエクセルは、不可能な操作を可能にします。操作の自動化により、利用者の負担の大幅な軽減と省力化が図れます

COMアドインで強化されたカスタムリボンは、簡単な操作でエクセルを自在に操作できます。ファイルを指定のフォルダから開く・ファイルを指定のフォルダに保存する・データの編集・データの入力・データの変換・画像の挿入・データの読み上げチェック等の一連の操作を、非常に簡単な操作で行えます。不可能を可能にするカスタム機能は、操作性を大幅に改善します。不可能が可能になる「出来るエクセル」は、本来の実力を遺憾なく発揮し、効率よく楽しみながら利用できます

クイックアクセスツールバー

クイックアクセスツールバーとは、操作画面の最上段に常に表示されるツールバーになります。このツールバーに100種類以上の機能を追加し、効率的に画面の操作ができるようにしています。画面を的確に操作できます


ファイル操作、印刷操作、保護操作、数式の再計算、画面操作、セルの移動方向、画面の移動、等々の高度なカスタム機能により快適に画面を操作できます

リボン

リボンは複数のタブから構成されていて、タブにさまざまな機能を格納できます。このリボンには、画像・アイコン・リスト・文字等を含める事ができ、操作を視覚によって確認できるようになるため、非常に効率の良い作業が行えます

リボンの最大の特徴は、「機能の視覚化により直感的な操作ができる」という柔軟な操作性にあります

カスタムリボンに400種類近くものカスタム機能を搭載。直感的な操作により作業を効率的に行えます。このリボンの快適な操作性により、エクセルを楽しみながら自在に操作できます。エクセルの不可能を可能にし、エクセルの操作環境を大幅に改善します。エクセルの本当の実力を、遺憾なく発揮できます

▼ リボンのボタンの種類
  • 通常のボタン ・・・ ボタンのクリックで機能します

    通常のボタンは基本的に一つの機能しか働きませんが、[Shift] キーや [Ctrl] キーを押しながらクリックする事で、複数の機能を持たせる事ができます。数多くの機能を一つのボタンに集約化する事で、操作の効率化が図れます
    ボタンの機能はマウスをボタン上に置いた時に表示される、小ウィンドウで確認できます。小ウィンドウ内に、[Shift]キーや[Ctrl]キーを押しながらクリックした場合の機能説明がされています
  • オン・オフができるボタン ・・・ クリックでボタンのオン・オフが順次切り替わります
    クリックでボタンのオン(ボタンが押された状態)とオフ(通常の状態)を順次切り替えることができます

    罫線の線種を、ボタンのクリックで選択(選択外のボタンは全てオフ)。ボタン・オンの線種で、簡単に罫線を引くことができます
  • チェックができるボタン ・・・ ボタンにチェックマークが付きます
    主にメニュー内のボタンで使われ、現状の確認と切り替えのために利用しています。チェックマークが付いている事でボタンの機能が現在機能しているという確認ができ、クリックで機能を切り替える事ができます

    メニュー内の項目は、エクセルの状況に応じて内容を変える事ができます。状況に応じた適切な処理が行えます
  • メニューとギャラリー ・・・ メニューやギャラリーに様々な機能を追加できます
    画像・文字・リスト等々を表示でき、画像を見ながら直感的な操作ができます。メニューは状況に依って内容を変える事ができるため、変化に応じた処理が可能です

    セル内の文字の配置を、ボタンの配置位置に設定できます。複雑な文字の配置を、瞬時に設定できます
  • スプリットボタン ・・・ ボタンとメニューが合体したボタンです
    上部ボタンと、下部メニューで設定できます。メイン機能をボタンに配置し、同系統のオプション機能をメニューから設定できます

    文字の表示形式を、3パターンで簡単に設定できます。文字の表示形式を上部ボタンで設定。半角と全角の空白を前方に追加する文字の表示形式を、メニューから設定できます

▼ カスタムリボンの色とパターン
エクセルの色は、テーマ色(変動する色)と非テーマ色(変動しない色)の2種類に分けられます。テーマ色(変動する色)は、色をテーマというグループに分け、グループを設定する事で色を自在に変えられます。非テーマ色(変動しない色)はテーマを変更しても変わりません

非テーマ色は、285色のカラーパレットから基本色を設定し、明度で色の微調整をするという、2段階で色の微調整が行えます。基本色と明度を分離しているため、基本色を基準にして明度で色を自在に調整できます。図形は透明度の調節もできます


パターンをセルと図形(セルと図形では設定できるパターンの数が異なる)に、メニューに表示された画像から簡単に設定できます。色・パターン・明度を分離して設定でき、反転パターンも簡単に設定できます


▼ マウスホイールでのリアルタイム微調整
マウスのホイールを使い、リアルタイムで各種微調整が行えます。行列幅、図形のサイズ、セルの選択、画面の倍率等を、マウスホイールで調節できます。マウスホイールで値の増減ができ、クリックで終了できます

マウスホイールを使い、選択したセルの列幅をリアルタイムで拡大・縮小。クリックで終了

▼ エクセルでは不可能な処理を可能にする
エクセル上の複数の図形を[emf]に直接変換(グループ化保持)し、連番を付けて一括保存できます
画像・透過画像として一括保存もできます


エクスプローラー等でコピーした図形や画像を、エクセルにクリップボード経由で一括して貼り付けできます


登録したユーザー設定リストを、入力リストの入力規則として活用できます
シート上にリストを直接入力でき、順序を反転したリストとして直接入力もできます


▼ カスタムリボンの切り替え
クイックアクセスツールバーの画面メニューから、追加したカスタムタブの表示切り替えができます。同様に開発タブの表示切り替えもできます

カスタムタブの表示切替は記録として保存され、エクセルの起動時に反映されます。カスタムリボンの利用者を限定できます

カスタムリボンの特徴

  • クイックアクセスツールバーとリボンの機能を連携して活用できる
    クイックアクセスツールバーに設定関連の機能を集約しているため、リボンの機能と連携して活用できます

    機能をリボン上に適切に配置し、エクセルを効率的に利用できる統合環境を提供します。エクセルの操作性が劇的に向上します
  • 各操作に適切なメッセージを表示する
    作業の結果や、エラーメッセージをダイヤログで適切に表示。5秒後には自動的に消えます。すぐに消したい場合、その場でマウスをクリックすると消す事ができます
  • 行列の操作は、選択したセルから操作できる
    行列の操作は、全て選択したセルを基準にして操作できます。行列全体を選択する必要はありません
  • ボタンのオン・オフで機能の切り替えをする
    ボタンのオン・オフを利用して、機能の切り替えや実行ができます
  • 画面の切り替え後に、元の画面に戻れる
    画面の移動や切替後に、元の画面に戻れるようにしています。この操作を、ボタンのオン・オフで行えます。この操作は途中解除ができるように、解除ボタンをセットにしています

    移動や画面の操作後に、元の画面に戻れるため、非常に効率のいい作業が行えます
  • マウスホイールで操作できる
    マウスホイールで各種操作を行えます。専用ダイヤログを表示し、マウスホイールの操作で値の増減を行い、リアルタイムで画面に結果を表示します。マウスホイールで結果を見ながら微調整が行えます

    マウスのホイール操作で、エクセルを快適に操作できます
  • 基本機能を拡張する
    エクセルの基本機能を拡張し、本来できない操作を可能にします。新しい機能を付与し、快適に利用できる環境を実現します。出来るエクセルは、その実力を遺憾なく発揮します

使用上の注意

Point: メッセージの操作
ボタンの操作により、操作に関するメッセージや、操作の誤りを示すエラーメッセージを表示します。このメッセージには操作するボタンはありません

このメッセージは色分けされ、青色は情報メッセージを意味し、赤色はエラーメッセージを意味します。表示されたら、5秒後には自動的に閉じます。すぐに閉じたい場合には、その場でマウスをクリックすると閉じる事ができます

Point: 入力ダイヤログ
入力ダイヤログは、入力が確定すると自動的にボタンにフォーカスが移ります。[Tab]キーでフォーカスの移動、[Shift+Tab](Shift キーを押しながら Tabキー)で一つ前にフォーカスを移動します

数値の入力では、3桁ごとにカンマが自動的に表示され、プラスの数値は緑、マイナスの値は赤で表示されます。数値の最後にマイナス記号を入力してもマイナス値として入力できます

Point: 元に戻す操作
リボン上の機能は、基本的に元に戻す操作ができません。エクセルの基本機能を利用しているものは元に戻せますが、そうでないものは元の状態に戻せません。そのため、上書き保存でバックアップができるようにしています。こまめに上書き保存をしておけば、保存した時点に戻せます

セルの処理にも制限をかけているため、注意が必要です。セルの処理数を[5,000]に制限し、無制限の処理を回避しています。[5,000]を超える場合は処理しないため、分割して処理します

Point: 非表示の行列の処理
セルに対して各種処理をする場合、必ず可視セルのみを処理します。選択範囲内の非表示の行列は処理しません

カスタムリボンの処理機能は、表示されているもののみを処理します。対象範囲の可視セルの選択は必要ありません

Point: 図形の名前について
シート上の全ての図形は、全て重複しない名前に自動的に修正されます。図形の自動挿入や、各種図形の処理では、複雑な自動処理が行われるため、全ての図形に重複しない名前が付けられます

基本的に図形に名前を付けることに意味は無いため、図形の名前の修正は必要はありません。名前の修正は、各種自動処理の妨げになります

Point: リボンの登録情報のバックアップと復元
リボンやツールバーの機能には、情報を記録し保存する機能があります。フォルダ・用紙の余白・数式・書式等をユーザーが定義し、リボン上で表示して設定できます。これらの機能は、再インストールすると自動的に消去されます

クイックアクセスツールバー内にあるバックアップ機能を利用して、登録情報のバックアップと復元ができます


エクセルの基本的な使い方

エクセルは、図形空間・シート・背景空間 の3層構造になっています。それぞれの環境は独立していて、その性質や使い方も異なります

基本となるシートは追加する事ができ、シートの集合体がブックになります。シートはロック(保護)する事で、セルや図形を操作できないようにして保護する事ができます。又ブックを保護する事で、シートの構成を操作できないように保護する事ができます

このエクセルの構造で重要な特徴は、この全てが表示と非表示の切り替えができるという点です。エクセルとは必要なものだけを表示して操作できる構造になっています

エクセルでは 「必要なものを表示し、不要なものは非表示にする」 という操作が基本になります。この表示と非表示は、エクセルを構成する全てのものに共通する特徴です

エクセルを上手に使いこなすには、この表示と非表示を的確に操作する必要があります。カスタムリボンでは、セルの枠線などの操作環境・図形・セル・背景等々、様々な表示と非表示を自在に制御出来ます

エクセルには膨大な数の機能があり、その全てを手動で活用するには、複雑な操作と膨大な手間がかかります。その手間を省くのがカスタマイズによる機能拡張になります。基本機能を拡張すれば、不可能が可能になります。あらゆる操作を的確に行えるようになり、自在にエクセルを活用できます。エクセルの最大の特徴は、不可能を可能にする拡張性にあります

1. 画面オプションの表示・非表示切替え
画面オプションは、クイックアクセスツールバーの画面メニューから表示・非表示の切り替えができます

2. 図形や画像の表示・非表示切替え
図形や画像は、図形タブの表示切替機能により、表示・非表示を自在に切り替えできます

3. セルや行列の表示・非表示切替え
セルの表示は、フォント色と表示形式で、表示・非表示の切り替えができます
セルの内容を非表示にでき、非表示にしたセルの検索もできます

行列は表示・非表示の機能により、表示・非表示の切り替えができます
非表示にした行列を一括して表示し、元の非表示の状態に瞬時に戻せます

4. 背景画像の表示・非表示切替え
背景画像は印刷されません。シートの下部に表示されるだけなので、画像をトレースする場合に利用できます。背景画像の挿入と削除で、背景の表示・非表示の切り替えができます

シートは方眼紙にして作業できます。セルを正方形のグリッドにして、グリッドに図形が吸着するようにすれば、効率的に作業ができます。方眼のサイズはメニューや、マウスホイールで自在に調節できます


エクセルの構造

エクセルは[図形空間・シート・背景空間]の3層構造になっていて、独立した操作環境として利用できます。それぞれの操作方法はまったく異なるため、この構造を良く理解する必要があります


◆図形空間の構造
最上部の図形空間は、シートと完全に分離されているため、操作方法はシートとは全く異なります
  • 図形のみを利用できる図形の操作モードがある
    図形とシートは完全に分離されているため、3つの操作モードがあります
    クイックアクセスツールバーに配置(ボタンのオン・オフで切替)
     [オブジェクトの選択]… 図形のみ操作できるようになります(ボタン・オフ)
     [グリッドに合わせる]… 図形がグリッドに吸着します(ボタン・オフ)
     [図形に合わせる]… 図形の位置に合わせられます(ボタン・オフ)
  • 図形とシートの位置関係は必ず設定する
    図形とシートは完全に分離されているため、図形とシートの位置関係は必ず設定します
    3つの設定があり、リボン上のボタンで簡単に設定できます
     [位置とサイズが同調]… セルが移動すれば図形も移動。セルが拡大すれば図形も拡大
           セル内に画像を配置する場合に設定(オートフィルタ・並び替えに対応)
     [位置のみ同調]… セルが移動すれは図形も移動
               並び変えのみ対応(オートフィルタには対応できない)
     [同調しない]… セルの操作にまったく影響を受けない
  • 図形は表示と非表示を簡単に切り替えできる
    図形の表示・非表示の切り替え機能により、表示と非表示を自在に設定できます
  • 図形をデータとして利用するには、図形をセル内に配置する
    図形をデータとして活用するには、図形をセル内に配置し、図形とセルとの位置関係を[位置とサイズが同調]するように設定します。図形がセルと完全に同調する事で、オートフィルタや並び変えができます
  • 図形は表示はしても、印刷しないように設定できる
    図形の印刷の属性を切り替える機能により、表示しても印刷しないようにできます
    印刷しない図形を、シート上から検索して確認する事ができます
  • シートに挿入する画像には3つの方法がある
    画像はエクスプローラーで確認した図形をコピーし、シート上にクリップボード経由で挿入できます
    1. 実画像 … ブックと共に保存される画像(ブックサイズが肥大化)
           ブックをパソコン外に持ち出す場合には、実画像として保存
           画像の容量を抑えるために、表示サイズの画像に変換する機能で縮小する
    2. リンク画像 … ブックにはリンク先の情報として保存(ブックサイズが小さい)
            リンク情報から表示し、画像本体は保存しない
            ブックをパソコン外に移動すると表示されない
    3. 画像パス … 画像を保存先の場所の文字として挿入。画像を文字データとして扱う
           画像パス(文字)から実画像・リンク画像を簡単にセル内に表示できます
            画像を保存したブックと同じ場所に保存すれば、相対パスとして保存できます
            相対パスの画像は、ブックと共に移動できます

    クリップボード経由で挿入した3種類の画像は、相互に変換でき、実画像とリンク画像の判別も簡単にできます。挿入元のフォルダを開く事もできます

    リンク画像を状況に合わせて実画像や画像パスに自動変換できます。全ての相互変換が可能なため、効率的な画像の運用ができます
  • 画像パス(文字)から、画像をセル内に表示できます
    画像を画像パス(文字)として保存した場合、画像パスから画像をセル内に自動的に表示できます。挿入範囲を登録しておけば、ボタン一つで画像の挿入と削除が行えます。画像とセル枠との距離を指定して、適切なサイズで画像を表示できます

    画像パスから画像を表示すると、実画像として鮮明に印刷できます。大量の画像を、データベースとして活用できます
  • シート上のセルと図形をリンクして、セルの内容を図形として配置できる
    シートのセル範囲を、図形としてリンク貼り付けできます。図形とセル範囲はリンクしているため、セル範囲を図形として自由な位置に配置できます。必要なセル範囲を図形として配置し、必要な部分だけを集めて印刷できます

    作成したリンクした図形は、図形の参照範囲の相互移動機能により、リンクしているセル範囲との相互移動ができます。リンクした図形のセル範囲を確認できます

    リンクしない図として貼り付けた場合も、図形の参照範囲の相互移動機能により、貼り付け元の範囲を確認できます(カスタムリボン上の図の貼り付けを利用した場合のみ)。リンクした図形とリンクしない図形の相互変換も可能です

    セル範囲を表示する[セルとリンクした図形]と[セルとリンクしない図形]は、相互に変換でき、貼り付け元のセル範囲を簡単に確認できます

◆ブックの構造
エクセルの最小単位はセルと呼ばれるデータを保存する場所で、このセルの集まりがシートになります。このシートを集めたものがブックになります。エクセルはブックと呼ばれるファイルにデータを記録し保存します

1. セル
エクセルはセルと呼ばれる、データを保存する場所の集合体になります。このセルには値と図形を配置できます。セルに格納された値は、表示形式によって適切に表示します

「セルの値と表示は異なる」。セルの値と表示は基本的に異り、表示形式でデータに応じた適切な形で表示します

セルの値を変える事なく、表示形式で表示だけを自在に変える事ができます。数値も実際の値と表示が異なる場合があるため、数値のチェック機能として、実際の数値と表示の差異をチェックする機能があります
  • セルに格納された値は、表示形式によって適切に表示する
    セルには大別して[文字・数値・日付時間]を値として入力できます。日付時間は数値として入力され、整数部が日付、小数部が時間として認識されます。日付・時間は数値として扱い、表示形式で適切な表示に変えます。日付時間は数値なので、加減剰余の計算ができます

    日付と時間は数値データとして扱うため、表示は表示形式で適切な表示に変えます。日付を曜日表示にしたり、日付を "日" の表示にしたり、時間を分表示で表示できます。日付と時間の表示形式は、専用メニューから簡単に設定し、適切な表示に変えられます

    通常は時間はマイナス値として扱えませんが、日付の基準値を変えると、マイナスの時間値を表示できます。しかし日付の基準値が変わるので、日付の値が狂います。時間のマイナス値を利用する場合には、注意が必要になります。時間をマイナス値に変換するには、数値をマイナス値に変換する機能で変換できます

    時間をマイナス表示するには、クイックアクセスツールバーの画面メニューの[時間のマイナス表示]にチェックします。時間をマイナス値に変換するには、分析タブの[マイナス値に変換]でマイナスの値に変換できます
  • セルは行列として配置され、行列は表示と非表示を切り替えられます
    エクセルは必要なデータを表示し、不要なデータは非表示にできます。行と列を非表示にして、必要なデータのみ表示して印刷できます

    行列の表示・非表示の状態は、ビューとして記録でき、ビューの切り替えで作成したデータを必要な形で印刷できます。ビューをシート単位で管理できるため、効率的な操作ができます
  • セルを結合し、複数のセルを一つのセル利用できる
    セルを結合し、一つのセルとして扱えます。行単位・列単位に一括して結合する機能があります

2. シート
セルの集合体がシートになります。このシートは表示と非表示を切り替えができ、見せたくないシートは非表示にできます。シートの確認メニューに全てのシートが表示され、クリックで移動できます(非表示シートも表示:選択不可)。シートの移動は、マウスホイールでもできます。シート名をダイヤログで確認しながらシートの移動ができます

3. ブック
シートの集合体がブックになり、エクセルのデータはブックとして保存します。このブックは上書き保存ができないように切替できます。エクセル上で上書き禁止と上書き可能の切り替えが瞬時にできます。上書きを完全に禁止するには、ブックに読み取り専用の属性を設定します。この操作もエクセル上で操作できます

◆背景空間の構造
背景はシートの最下部に配置され、表示はしても印刷はされません。背景はシートと完全に分離されているため、画像を背景に設定し、図形でトレースできます

クイックアクセスツールバーの画面メニューから、背景の挿入と削除ができます


カスタムリボンの基本操作

カスタムリボンは、エクセルの基本機能を拡張し、効率的に利用できるようにしています。その機能は、簡単な操作で、的確な操作ができるよう設計しています

◆セルの選択
セルの選択により、必要なセルを処理できます。セルの選択は、一つのセル範囲と、複数のセル範囲に分けられます
機能によって、一つのセル範囲でなければ機能しないものがあります。複数のセル範囲では機能しないものがある事を理解しておく必要があります

◆アクティブセル
アクティブセルとはシート上の選択したセルで、入力可能なセルを意味します。カスタムリボンでは、このアクティブセルに揃える機能が多数あります

◆セル範囲の選択方法
セルの基本的な選択方法は、[使用セル範囲]・[可視セル範囲]・[アクティブセル領域]の3種類があります
クイックアクセスツールバーの選択メニューから利用できます


◆行列の操作
行列の操作は、選択したセルから操作します。行列全体を選択する必要はありません。そのため行列の操作が簡単にできます

◆ボタンのオン・オフによる機能切替
ボタンのオン・オフによって機能の発動と停止を行う機能が多数あります。ボタン・オンにより、関連機能が利用できるようになり、ボタン・オフで停止できます
この機能の特徴は、ボタン・オンの機能の途中停止ができる点にあります。ボタンのオン・オフだけで、機能を効率的に利用できます


エクセルの機能

エクセルの基本機能を拡張し、カスタムリボンに効率的に利用できるように配置しています
不可能を可能にする機能は、エクセルの操作性を大幅に改善します

◆印刷の機能
エクセルの印刷は、印刷範囲を指定して印刷します。印刷範囲はビューとして記録でき、複数の印刷範囲をビューで切り替える事ができます。ビューはシート単位に管理できるため、効率的に活用できます

印刷範囲を印刷倍率で調節して、ページ内に収まるように設定できます。印刷倍率で調節すると印刷の品質が落ちるため、一枚の印刷用紙に収める場合に利用します。通常は100%の印刷倍率で印刷し、行列幅とフォントサイズの調節でページに収めます

シートの印刷倍率や印刷用紙は、クイックアクセルツールバーの印刷メニューから確認できます。プリンタによって用紙の印刷可能範囲が異なるため、印刷の設定はプリンタによって変わります。エクセルの印刷は、プリンタによって改ページの位置が狂う可能性があります。エクセルの文書を作成する場合には、この性質を良く理解しておく必要があります

エクセルの文書を作成する場合、最初にプリンタを選択し、次に用紙を選択し、ページの余白を設定します。ページ番号が必要なら、ヘッダーやフッターを設定します。[用紙・ページ余白・ヘッダーフッター・縦中央配置・横中央配置]等を決定し、規定の形式のテンプレートの文書として保存します。テンプレートから規定の文書を即座に作成できます。エクセルの文書を効率的に作成するには、定型文書をテンプレートとして保存しておく必要があります

テンプレートを保存するフォルダを登録しておけば、メニューから即座に開けます。クイックアクセスツールバーのファイルメニューのファイル管理機能により、エクセルのファイルを自在に操作できます

プリンタの変更でページ区切りが狂った場合、マウスホイールで印刷範囲を確認しながら、行列幅の微調整ができます。自動で調節する機能もあり、一行・一列を最小単位で拡大縮小を行い、ページ余白にピタリと合わます。手動では行えない微調整を全自動で行えます

◆印刷ページの確認と移動
シートに印刷範囲を設定すれば、設定した範囲のみ印刷できます。この範囲の確認は、改ページビューボタンの連続クリックで、3種類の表示に順次切り替えできます。太青線で表示すれば、太青線のドラッグで印刷範囲を調節できます。点線は簡易的なページ区切りとして表示し、罫線をきちんと表示したい場合は非表示にします。ページの範囲の確認線は、3つの表示に自在に切り替えできます

ページの移動は、アクティブセルのあるページを起点にして、前後のページに自在に移動できます。マウスホイールで、ページ全体を表示しながら移動もできます。ページ全体を一時的に表示し、元の画面に戻す事もできます。ページの確認と、ページの移動が自在にできます

改ページの挿入は、水平改ページと垂直改ページで一括して挿入できます。改ページの削除もでき、全ての改ページの削除もできます

エクセルの印刷には、見出しを印刷タイトルとして固定して、全てのページで印刷できる機能があります。印刷タイトルに設定する行(列)のセルを選択するだけで、印刷の行(列)タイルの設定機能で、印刷タイトルとして設定できます。設定した印刷タイトルの設定は、確認機能によって印刷タイトルの行列を選択して確認できます

印刷タイトルの設定・解除・確認が簡単に行えます

◆ユーザー設定リスト
リスト形式のデータ(月・火・水・木…)は、ユーザー設定リストとして登録できます。リストとは、規定の順番で並べられた複数の文字データの集まりを意味します。この順番で、並び替えができます。リストは順番が規定された文字データの集まりで、その順番でリストデータとして活用できます

ユーザー設定リストは、セル範囲と既存の入力リストから直接登録できます。登録したユーザー設定リストは、メニューから一括出力と一括削除ができます。作成したユーザー設定リストは、シートに一括出力して保存しておきます。この保存したユーザー設定リストを、ユーザー設定リストダイヤログからインポートして一括登録できます。ユーザー設定リストは、リストデータとして保存しておく必要があります。リストデータを編集し、ユーザー設定リストを一括削除して再登録できます

登録したリストは、直接データとしても活用できます。メニューから直接セルに入力(結合セルにも入力可)でき、反転したリストも入力できます。この登録したリストは、リスト入力の入力規則としても設定できます

ユーザー設定リストはデータとしても活用でき、セルに直接入力し、リスト入力の入力規則として活用できます

◆セルの入れ替え
セルの入れ替えは、セルの全てを入れ替える方法と、セルの値のみ入れ替える方法があります

2つのセル範囲を入れ替えでき、2つのセル範囲の個数が同じであれば、どのような入れ替えも可能です。結合したセルや、縦方向・横方向の異なったものでも入れ替えできます。セルの入れ替えは非常に柔軟で、どのような入れ替えも簡単にできます

一つのセル範囲であれば、逆順に入れ替える事もできます

◆行(列)全体の入れ替え・コピー・移動
2つの範囲の行全体、又は列全体の入れ替えが簡単にできます。2つのセル範囲の行全体や列全体を、瞬時に入れ替えます

選択した複数のセルの行全体、又は列全体を、コピーと移動ができます。シート内での行全体のコピー・移動や、列全体のコピー・移動が瞬時にできます。他のシートへの移動とコピーもできます

◆コメントの操作
コメントの表示・非表示の切り替え、コメントの作成・削除、コメントの確認・移動が自在にできます

シート内のコメントの数をダイヤログで表示し、移動ボタンでコメントに移動できます

◆行列の幅の調節
行列の幅の調節は、選択した各セルの幅の比率を固定して拡大・縮小する方法と、アクティブセルの幅に揃えて拡大・縮小する方法があります

調節幅の増減はマウスホイールで調整でき、ページ区切りが自動的に表示されるため、ページ区切りを確認しながら微調整が行えます。マウスホイールでリアルタイムでセル幅を調節でき、セル幅の調節が快適に行えます

選択したセル幅を自動的に調節し、ページ余白にピタリと揃える事もできます。各セルを最小単位で拡大・縮小し、手動ではできない細かな調節を全て自動で行います。ページ内に収まるように、セル幅を自動で簡単に調節できます

◆行列の表示・非表示の切り替え
シートの行列は、表示と非表示切替えできます。エクセルは不要なデータは行列を非表示にして、必要なデータのみ表示できる構造になっています。オートフィルタ機能機能は、不要なデータの行列を非表示にしているだけです

シートの行列の表示と非表示は、表示と非表示の機能で簡単に切り替えできます。選択したセルから表示と非表示を切り替えできます

非表示の行列を確認する機能を利用すれば、非表示の行列を一括して表示し、作業後に元の非表示の状態に戻せます

◆色の操作
エクセルの色は、テーマカラーと呼ばれるテーマの変更で色が変わる変動色と、テーマの変更で色が変わらない固定色に分類できます

固定色は基本となる色を設定し、基本色から明度で色を微調整できます。色を2段階で調節できます

カスタムリボンでは、ボタンに色を表示して、ボタンの色を対象に設定できるようにしています。このボタンには、対象の色を取得する機能があり、既存の色だけを自在に操作できます

色はカラーパレットから基本となる色を自在に設定できます。この基本色を明度で自在に微調整できます。カラーパレットで選択した色は、隣の色ボタンにも自動的に設定されるため、設定した色を繰り返し利用できます。[Shift]キーを押しながらクリックすると、ボタンの色だけを変更できます

◆表示形式の操作
セルの値は、表示形式で適切な表示に変える事ができます。エクセルの値と表示は異なります

表示形式は大別して、文字・数値・日付時間の3種類に分けられます。この全てをカスタムリボンから簡単に設定できます。表示形式の数は非常に多いため、メニューから設定できるようにしています
  • 文字・数値・日付時間の表示形式全てを、ボタンとメニューから簡単に設定できます。独自の表示形式は登録でき、登録した表示形式をメニューから設定できます
  • 日付と時間の表示形式は、専用メニューから設定できます。日付を曜日に変えたり、時間を24時間表示に変えたり、日付時間のデータを適切に表示できます
  • 表示形式は、値を変えることなく、値に文字を追加して表示できます。メニューから常用する文字を、表示形式に簡単に追加できます
  • 表示形式は、ダイヤログから直接操作して設定できます。表示形式を操作して、独自の表示形式に変更できます

◆数式入力の自動化
数式の入力を自動化しているため、効率的に数式を操作できます。一覧メニューから基本的な関数を簡単に入力できます。年齢や学年などの関数も、メニューから簡単に入力できます

[ROUND・ROUNDDOWN・ROUNDUP]の四捨五入の関数は、設定した表示形式から自動的に作成でき、相互の変換もできます。IFError関数やIF関数によるエラーの回避も、自動的に作成できます。面倒な手間を省けます

数式は登録でき、メニューから瞬時に入力できます。数式の参照セルや値の部分は文字で登録します。編集中にダブルクリックすると文字だけを選択でき、セルの参照や値の入力に変換できます

セルの範囲は、名前の定義で名前を付ける事ができます。セル範囲を名前で定義すると、名前を絶対参照の範囲として利用できます。この名前には、ブックレベルの名前と、シートレベルの名前の2種類があります。ブックレベルの名前は、全てのシートで参照でき、シートレベルの名前は、シート内でしか利用できません。セル範囲の名前の定義は、ブックレベルの名前とシートレベルの名前で、ダイヤログから登録できます

シート内でしか利用しない範囲は、シートレベルの名前として定義するする事で、数式への名前の入力を効率的に行えます。名前を入力するメニューには、シートレベルの名前はシート内でしか表示されないため、名前をシート単位で効率的に管理できます。他に定数や数式を名前として、メニューから簡単に登録できます。定数や数式を、名前として活用できます

数式の参照セルは、複数の数式を一括してトレースできます。数式の値と参照セルを操作できる作業ウィンドウを表示し、数式の参照セルに移動して値を変更し、その結果を確認しながら作業する事ができます

◆上書き禁止の機能
エクセルのファイルを開いた後で、上書き禁止の設定と解除が行えます。この設定と解除は、エクセル上で上書き禁止を操作しているだけで、ファイル自体の読み取り専用の属性を操作するものではありません

ファイルに読み取り専用の属性があれば、上書き禁止の解除はできません。ファイルの読み取り専用の属性が、最も効果的な上書き禁止の手段になります。このファイル本体の読み取り専用の属性も、エクセル上で設定と解除が行えます。この操作は本来簡単に行うべき操作ではないため、管理者権限のユーザーのみ利用できるようにしています。一般のパソコンのユーザーであれば利用できます

エクセルのファイルは、開いた後で上書き禁止の切り替えが自在にでき、ファイルの読み取り専用の属性の切り替えも自在にできます

◆ビューの機能
エクセルのビューは[印刷範囲(選択範囲含む)・行列の表示・非表示の状態(選択範囲含む)・選択範囲]の3種類を記録できます。通常のビューは、この3つをまとめて記録したものをビューとして利用します。カスタム機能では、このビューを個別に記録でき、シート名を基準にして管理できるようにしています。ビューをシート単位に管理できるため、ビューを適切に利用できます

ビューの登録は[印刷・行列]・[印刷]・[行列]・[選択範囲]の4つのボタンで登録します。登録する前に、必ずシート名を付けておきます。ビューをシート名で管理するため、シート名を変更すると[ビューメニュー]に表示されなくなります(変更した場合はビューの適正化により自動的に修正可能)

ビューを登録すると、シート内で作成したビューのみ[ビューメニュー]に表示されます。表示されたビューには4つの種類ごとにアイコンが表示され、どの種類で記録されているかが判別できます。[ビューメニュー]からは、[ビューの再現・ビューの削除・ビューの再設定]が行えます。ビューを自在に操作できます

◆乱数の入力
データの試し入力のために、乱数を自動的に入力できます。正の整数と実数の乱数の入力ができ、重複する乱数と、重複しない乱数の入力ができます
負の値は、負の値に変換する機能で変換できます

◆データのチェック機能
入力した値を多種多様な方法でチェックできます。エクセルでは、セルに格納されている実際の値と、表示されている値は別になります
  • 数値と未入力のチェック
  • 少数桁のチェック
    数値の少数桁をチェックし、最大の少数桁をダイヤログで表示します
  • 重複チェック
    選択範囲にセルに重複した値がないかプログラムでチェックします。瞬時に判別し、重複した数と、最初の重複を選択します

    セルの値の重複を簡単にチェックできます
  • 数値の実際の値と、表示の差異をチェック
    セルの実際の値と、表示の値に差異がないかチェックできます。数値の表示形式の範囲外の値が入力されていないかチェックできます

    少数桁の入力制限は、整数・少数桁(1・2・3)の4種類をメニューから簡単に入力規則として設定できます。入力規則により、入力の段階で制限できます
  • 未インストールフォントのチェック
    未インストールフォントにより表示できないセルをチェックできます
  • サロゲート文字のチェック
    セルにサロゲート文字がないかチェックできます

◆名前の定義
セルの範囲に名前を付けて、その範囲を数式で利用できます。定数や数式も名前として定義できます

定義した名前は、名前メニューから数式への入力・名前の範囲の選択・名前の削除・名前の再設定ができます。名前メニューに表示された名前を、編集中の数式に挿入できます

セルの範囲に付ける名前は、全てのシートで参照できるブックレベルの名前と、シート内でしか参照できないシートレベルの名前の2種類があります。シートレベルの名前は、他のシートで同じ名前(異なる範囲)を登録できます。参照する範囲によって名前を使い分ければ、効率的に名前を活用できます。名前メニューでは、シートレベルの名前はシート内でしか表示しません

◆IMEの自動切換え
エクセルのセルは、入力規則によって[IMEの自動切換え]ができます。セルによってIMEが自動的に切り替えられ、文字と数値の入力を適切に行えます

セルのIMEの切り替えは、IMEの切り替え機能により瞬時に設定できます。IMEの切り替え機能で簡単に設定できます。この入力規則の設定は、他の入力規則も削除するため、一番最初に設定します。他の入力規則の自動設定では、IMEの入力規則は自動的に引き継がれます

◆ふりがなの自動作成
エクセルは文字を入力すると、自動的にふりがなを文字に追加します。エクセルは、ふりがなの無い文字にも自動的にふりがなを作成できます

エクセル以外のデータには、文字にふりがなは含まれません。ブラウザなどからコピーしたデータは、文字にふりがなは含まれません。このふりがなが無い文字から、ふりがなを自動的に作成できます。ふりがなメニューから、文字にふりがなを自動作成します

ふりがなを一括削除して、ふりがなを作成しなおす事もできます。ふりがなの一括削除もメニューから行えます

文字のふりがな(ふりがなが無い場合は自動作成)を、セルに一括して出力できます。セルのふりがなを修正して、元の文字にふりがなとしてセットできます。ふりがなを文字データとして自在に活用できます

文字のふりがなはPHONETIC関数で表示でき、この関数も自動で入力できます。関数で表示される文字の種類(ひらがな・カタカナ・半角カタカナ)は、参照したセルのふりがなの文字種で決定します。入力文字のセルの文字種は、文字種メニューから簡単に変更できます

◆データの加減算
セルの値に直接加減算ができます。ダイヤログに入力した値を、セルに加減剰余できます。計算結果は表示桁の範囲内に自動的に修正されます。表示桁未満を四捨五入した値をセットします

◆数値の正・負の変換
セルの数値を、正と負の値に変換できます

時間の値を負の値に変換できますが、通常では表示できません。時間を負の値として表示するには、日付の基準値を変更する必要があります。この操作はクイックアクセスツールバーの画面メニューから簡単に切り替えできます。シート内の日付の値が狂うため、日付は日付データではなく、文字データとして入力します。日付データは、表示の文字データに変換する機能で、文字データに変換できます

◆文字の挿入・削除・抽出
入力した文字データは、任意の文字の挿入・削除・抽出の操作ができます。専用の作業ウィンドウから、文字を自在に操作できます

◆カレンダーによる日付の入力
2つのカレンダーを表示し、2つの日付間の日付を一括して入力できます。カレンダーの日付を、直接セルに入力できます

2つのカレンダー間の、日数・週数・月数をリアルタイムで表示するため、日付の間隔を瞬時に判別できます


エクセルの特徴

エクセルは表計算ソフトであり、数値計算とその結果を印刷倍率によって確実に印刷します。そのため製図のような精度や、Word のような文章作成機能はありません

セルの枠内に [文字間]・[行間]・[枠からの距離] の設定ができないため、セル内のレイアウト機能は非常にアバウトな物になります。セルとは単なる枠サイズの入れ物に過ぎません。その事を良く理解しておく必要があります

エクセルの印刷は非常にアバウトなものですが、セルには簡単なレイアウトを整えるための機能が数多くあります。それらに図形を組み合わせる事で、印刷を整える事ができます。セルは図形とリンクできるため、セルの配置の欠点を図形で補えます。エクセルのレイアウトを考える場合には、セルとリンクした図形の利用も考えながら行う必要があります

図形は [文字間]・[行間]・[枠からの距離] の設定ができるため、セル内の配置の欠点を図形で補う事ができます。テキストボックスを利用する事で、文字を適切に表示できるようになります

◆データの作成
エクセルはデータを保存するデータベースソフトなので、一つのシートに一つの表データが基本になります。同じ表形式のデータは、シートをコピー(追加)して増やしていきます

エクセルのデータは、一行が一件のデータになります。そのためデータは行単位になり、下方向に増える事になります

列見出しを固定して一行に複数件のデータを作成するのは、基本から外れた手法であり、データの比較・分析に利用できなくなります

エクセルのデータは表形式で作成する事で、データとして活用できます。この基本形から外れた場合、それは単なる印刷データでしかない事を良く理解しておく必要があります。エクセルのデータは、表形式で作成するのが基本になります

エクセルのデータを作成する場合、表データとして作成するのか、印刷データとして作成するのか。その決定をしてから作成に入ります。中途半端なデータ形式は、データの活用を難しくします

◆セルの構造
セルは横方向と縦方向に並んでおり、行と列に縦分ける事ができます。この行高と列幅は自由に変えられる事ができ、行高・列幅を0にする事で非表示にする事ができます。実際は表示・非表示にするという機能を使っているため、非表示前の行列幅に戻す事ができます

この表示・非表示という機能を使っているのが、データの抽出機能になります。抽出条件に合うものだけを表示し、それ以外のものは行列を非表示にしているだけです

セルにはデータの格納と各種書式・条件付き書式・ふりがな等々、さまざまな情報を格納できます。入力データの種類や書式によって、様々な表示ができるようになっています

このセルにはデータを保護する機能が備わっていて、セルをロックし、シートを保護する事でロックしたセルにデータを入力できないようにできます。この保護機能を利用する特殊な機能もあり、データの保護機能はデータ入力時にその威力を多いに発揮します。エクセルのデータ保護機能を利用して、データの入力を効率的にできるようになります

セルはデータを格納する場所なので、その位置を変えたり、中身を入れ替えたりする必要性がでてきます。機能を拡張する事で、セルの入れ替え、行の入れ替え、列の入れ替え、行のコピー、列のコピーなどが簡単に操作できるようになります。セルの位置を自在に操作できる事で、作業効率が大幅に向上します

◆罫線の引き方
罫線は正方形のセルに対して罫線を描画できます。選択範囲のセルの上下・左右・対角線に対し、11種類の引き方と、14種類の線種で引く事ができます。この罫線を引くという作業には、罫線を消すという作業も含まれ、消去線で上書きする事(実際は罫線を無効にする作業)で罫線を消す事ができます

「罫線を引く」という作業は、罫線の引き方と線種との単純な組み合わせになります

表の罫線の修正では、下線と左線で外枠内に自動的に罫線を引く事ができます。表は外枠で囲まれているため、罫線を引く範囲を外枠内に限定する事で、罫線を引く範囲を選択するという無駄な操作を省く事ができます。この機能により罫線を瞬時に修正する事ができます。本アドインではこれを自動罫線機能として搭載しており、表の罫線を自在に操作する事ができます

引かれた罫線の色は、罫線の色のみ、自由自在に変える事ができます。選択範囲の罫線の基本色と明暗度をそれぞれ設定して、引かれた罫線の色を自在に微調整できます。部分的な罫線の色の修正は、自動罫線機能により修正していきます

罫線を引くという一見簡単な作業ですが、その中身は引き方と線種の組み合わせという複雑な作業が必要なものです。この操作を各種機能ボタンの追加とプログラムの自動化により、簡単に操作できるようにしています

機能拡張により、罫線の [線種]・[引き方]・[線種の色] の3つを完全に制御できるようになります

◆エクセルの互換性
エクセルは基本的に下位互換性があり、古いバージョンのデータは一応読み込めるようになっています。しかし読み込めるだけで、全てを再現できる訳ではありません

改ページ位置が狂ったり、表示が狂ったりと、さまざまな互換上の不具合が発生します。互換性を保証しているのは、[セルのデータ] のみであり、他の書式やページ設定などの互換保証は一切ありません

エクセルで重要なのは [セルのデータ] そのものであり、それはエクセルがデータを保存し分析するというデータベースソフトそのものである事を示しています。エクセルはセルのデータを分析してユーザーに分かりやすいように表示するソフトであり、バージョンが進化するごとに表示の方法が変わって行きます。つまりエクセルのバージョンが異なるという事は、セルのデータの表示方法が変わる事を意味します。セルのデータの互換性はありますが、表示についての互換性は無くなる事になります(新バージョンで新しい関数が追加されている場合もあるため、関数の互換性も完全ではありません)

セルのデータの表示設定を瞬時に行える操作性が必要になります。多種多様な機能と、使いやすい操作性を実現するカスタムリボンによって、エクセルを自在に操作できます

◆Office 365 と 通常版 Office との違い
Office 365 はネット上のデータを操作するWebベースのソフトであり、通常版のOfficeとはまったく別のものになります。セキュリティも厳重で、安易なカスタマイズはできない構造になっています。ネットを介してのデータのやりとりに最適なソフトになります。ネットを介してのグループウェアソフトと言うべき物になります

Office 365 の欠点は、強力なカスタマイズができない点にあります。通常版の Office は強力なカスタマイズにより、より高度な処理が可能になります。カスタマイズにより便利に使いたい場合は、通常版を利用する必要があります

通常版にも様々な種類があり、Office 365 と同時にインストールして利用できるものもあります。同時に使いたいのであれば、よく調べてから購入する必要があります

リボンを強力にカスタマイズする本アドインは、Office 365 では利用できません

◆[アドイン] と [.NET] による機能拡張
アドインとは、エクセルをプログラムで制御するための拡張機能になります。このアドインには、VBA で拡張する方法と、.NET で拡張する2つの方法があります。VBA は利用自身でプログラムを作成できるようにしたもので、誰もが簡単にプログラムを作成できます

本アドインで行っている .NET での拡張とは、プログラム開発ソフトを使い、エクセルに独自の機能を持たせるための特殊なプログラムで、一般のソフトと同じレベルの機能を追加できます。インストールも通常のソフトと同様になっており、[プログラムの追加と削除] から削除します

エクセルとは完全に分離した高度な処理が可能で、エクセルでは不可能な機能を追加できます。エクセルの不可能とは、単に可能な機能を装備していないだけで、不可能を可能にする高度な拡張性をもっています。不可能を可能にするエクセルは、その実力を遺憾なく発揮します。多種多様な機能と、高度に洗練された機能は、利用者の負担を大幅に軽減します

エクセルの最大の特徴は、機能の拡張性にあります

エクセルのデータは、簡素で分かりやすく作成するのが基本になります。そのためには、膨大なエクセルの機能を効率的に使うための操作環境が必要になります。操作環境を改善するカスタムリボンは、機能の視覚化により直感的な操作を実現します。エクセルは簡単に使えてこそ、その実力を発揮します

エクセルの[VBA]は作業の自動化であり、.NET は新しい機能を作成するもので、その性質はまったく異なります。.NET による機能は、エクセルの操作環境を整えるだけなので、全ての機能を覚える必要はありません。アドインの目的は操作の補助であり、通常のリボンと併用しながら利用していきます